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二上山
【ふたがみやま】


岩美郡岩美町岩常にある山。標高334m。中世の山名氏の二上山城址のある山として知られる。岩常の南方背後にそそりたち,特長のある山容は築城の際山頂部が削平されたことによる。山名は全国各地にある双頭峰としての「二上」と同義であると思われるが,この山は「二上」の形をしておらず,本来は立岩山付近が二上山であり,その名をもって近くにある城址を呼ぶようになったことから,この山に「二上」をあてるに至ったものであろう。山体は,南西部で町界稜線につながるほかは,周囲は急斜面をなし,ところどころ岩肌が露出している。山頂に至るまで常緑・落葉混交の二次林で,山頂は削平されて平坦地である。岩常より福部村蔵見に抜ける道と,途中の峠より山頂までとが中国自然歩道として整備され,容易に山頂に達することができる。浦富海岸方面の展望がよい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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