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槇原
【まきばら】


西伯(さいはく)郡大山(だいせん)町,米子市尾高から大山寺へ至る主要地方道米子大山線沿いに広がる裾野原。昔の大山道の1本である名残がこの付近に並ぶ老松の並木に残り,天狗松・浮き舟の松・陣屋松などが昔をしのばせる。慶長6年豪円僧上が,大山寺に通じる赤松坊領,溝口の大山道沿い左右に植林させたものと伝えられる。松とともに知られる一丁地蔵も,大山寺が山岳仏教のメッカとして栄えていたころ信者たちがその道しるべに寄進し,大山寺~赤松間5kmにわたって高さ60cm~1mの地蔵51体が等間隔にたてられたという。中には享保7年に建立されたものもあるが,現在は35体しか確認されておらず,目下行方不明の地蔵捜しが地元の人たちによって進められている。槇原地区には,酪農とともに高冷地農業の開拓に,美留野地区・中槇原地区に計24戸が入植し根を下ろしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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