100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

摩尼山
【まにさん】


鳥取市街の東北,覚寺集落から東へ4km余りにある山。標高357m。摩尼寺の奥院で,喜見山とも呼ぶ。山名の由来は,摩尼寺のある山ということから付いたものと考えられる。摩尼寺の本尊は帝釈天である。摩尼寺のある山を喜見山と呼んでいるのも,インド思想からきている。山体は,新第三紀安山岩質の岩脈・岩頸などの複合岩体からなっている。摩尼山は,峰が8つに分かれ,ちょうど蓮華(れんげ)の8枚の花弁を形容しているといわれている。今は信仰によるにぎわいもさることながら,寺の下の2軒の茶屋で出される山菜料理が名物になっており,訪れる観光客も多い。付近には,豊臣秀吉が摩尼寺を焼き払ったときの住職である道好の墓,「稲葉民談記」全10巻を著した小泉友賢の墓,鼠屋大蕪の句碑,継子落としの滝,鶏山,秀衡杉などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7176955