100辞書・辞典一括検索

JLogos

5

向山
【むこうやま】


倉吉市街地から天神川を隔てた向かいにあるなだらかな丘陵。標高100m前後。山の南側,三明寺付近には古代豪族の古墳が密集するが,これらは6世紀ごろの古墳で,三明寺の裏山にある三明寺古墳は特に構造のすぐれていることで知られる。古く発掘されたため遺品を伝えていない。石室には地蔵が祀られ,俗に岩屋と呼ばれ,昭和6年11月国史跡に指定された。山体は第三紀鮮新世の玄武岩と安山岩からなる。山の南側には三明寺,東側には田内,北側には小田集落がある。南麓は公園墓地になっている。全山松が植林されている。山名は,倉吉市街の川向こうの山なので向う山と呼んだ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7177146