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元谷
【もとだに】


西伯(さいはく)郡大山(だいせん)町大山寺,大山隠岐国立公園の大山北壁直下から金門までの2kmの谷。別称,本谷ともいう。北壁から崩壊した角閃石安山岩の岩塊や礫が谷底を埋積し,豪雨時には音をたてて流出する。治水工事が進み護岸堤・堰堤が建設されているが,流出する岩塊は膨大でかつ急速に流下するため,各堰堤とも岩塊で満たされている。行者谷が合する付近には県営元谷小屋があり,登山基地となっている。冬期は雪質とかっこうのスロープに恵まれ,延々1kmに及ぶ滑降コースとしてスキーヤーでにぎわう。平素は伏流水が岩塊の下を流れ,大山寺橋の下流部で浸出しはじめ佐陀川となる。佐陀川の源流で,佐陀川のはじまる元の谷である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7177183