100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

若杉山
【わかすぎやま】


東伯(とうはく)郡三朝(みささ)町田代と大谷の間にある山。標高1,021m。鳥取・岡山の県境稜線からはずれて北西へ派出した山で,まろやかな円頂峰。独立峰的な趣きがある。山体の概形が円錐状に近いので,どの方面からも似たような姿に見える。山麓には緩斜面が発達する。元来は全山ススキ草原に覆われた山で,そのことが一層山の形をまろやかにしていた。採草地としての機能を失った現在は,二次林へと植生変化をおこしつつはあるが,上部を中心として草原植生はかなりの面積を占め,キキョウ・オミナエシ・オトコエシ・コウリンカなどススキ草原特有の植物やウスイロヒョウモンモドキなど草原性昆虫を見ることができる。南側より山頂近い所まで林道が延びている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7177438