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吾妻山
【あづまやま】


仁多(にた)郡横田町と広島県比婆(ひば)郡との境にある山。標高1,240m。比婆山山系に属するこの山と竜王山(1,148m)は頂上緩斜面のほとんど全部をおおって玄武岩の流出があり,いわゆる玄武岩台地を形成している。吾妻山は玄武岩台地の周辺から崩壊して,その縁辺はその下の基盤とはっきり区別し得る斜面をなして,メサ状地形を呈している。南山麓の池の原付近には美しいブナ林もあって,昭和38年,船通(せんつう)・吾妻・三井野・帝釈峡(たいしやくきよう)を含む比婆道後帝釈国定公園に指定され,この山の頂上からははるかに伯耆(ほうき)大山(だいせん),隠岐島などの遠望,あるいは大膳原から頂上へ,さらに池の原へとなだれる大草原の雄大な風景を眺めることができる。夏季は家族連れのハイキング,冬季はスキー客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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