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伊萱山
【いがややま】


飯石(いいし)郡三刀屋(みとや)町大字伊萱(いがや)と給下(きゆうした)との間にある山。標高299m。「風土記」に「伊我山。郡家の西北二十九里二百歩なり」と記されている山で,「風土記抄」に「三刀屋郷中,今の伊加夜山是なり」とし,中腹には真言宗古義派の中嶺山峰寺(みねじ)があり,古くは阿舎院と号した。峰寺というのは一山の総名で,かつてこの山には42坊があり,現在その主坊普光寺が残っており,ここに所蔵する重要文化財絹本聖観音画像は平安期の作品として著名である。一方この寺の境内からの眺望は素晴らしく,昭和46年からユースホステル峯寺として青少年がよく利用し,またこの山の後方弥山(みせん)(別名峰寺弥山)頂上のテレビ塔,鍋山禅定寺を結ぶハイキングコースも設けられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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