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稲佐浜
【いなさのはま】


簸川(ひかわ)郡大社(たいしや)町南部の,日本海に面した砂浜海岸。「雲陽誌」には稲佐浦とみえ,「伊奈佐社あり,故に所の号とす,此辺塩を焼き海士の業とせり」と記す。国譲りの神話で知られ,国譲岩や弁天岩があり,北の海岸に出雲二見といわれる笹子島がある。陰暦10月出雲大社に集まる全国の神々は,当浜に上陸するといわれ,神迎えの神事が行われる。明治21年創設された稲佐海水浴場に来遊した小泉八雲は,その著書で当地の風景を絶賛している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7177803