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忌部高原
【いんべこうげん】


松江市西忌部町にある。同町と八束(やつか)郡玉湯町,大原郡大東(だいとう)町とが接するところで,標高400m前後の丘陵状で頂上のなだらかな第3紀層からなる。西忌部町地内には昭和期に入って忌部スキー場ができたりして,早くからレクリェーションの場として利用されてきた。第2次大戦後の昭和20年代に開拓者が入植,忌部開拓地として耕地が開かれ,高冷地野菜栽培などが行われた。昭和30年代のいわゆる経済の高度成長下で,各地の戦後の開拓地も新しい生き方を探らなければならなくなったが,ここでは市民休暇村が建設されることになって現在も整備中である。北麓に玉造(たまつくり)温泉街があり,高原からの眺望は北方に宍道(しんじ)湖,島根半島,空気の澄んだときは隠岐島までを望むことができ,東方に中海,伯耆大山(ほうきだいせん)を望むことができる。頂上に空山神社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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