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鵜図島
【うずしま】


隠岐(おき)群島島後(どうご)の南西海岸にある島。隠岐郡都万(つま)村大字津戸(つど)に所属。津戸集落から西側の突出した岩浜地帯を巾台(きんたい)と称し,巾台の西に突出した島を鵜図島という。「隠州記」津戸村の条に「鵜図巾台宇津 家村より戌の方,都万の舟路十町余或は十五町余,海岸にして海苔・和布・栄螺・鮑は殊に巾台を吉とす」とある。島も巾台も西側は海食をうけて断崖を形成しているが,東側は緩傾斜している。アルカリ石英粗面岩から成り,岩肌は黄白色である。巾台の海岸には海食円礫が重複し,美しい岩浜を形成している。巾台から鵜図島にかけての海域は対馬(つしま)暖流の流路にあたり,潮流が強く網漁業には適さないが,海藻類・貝類の好漁場で,特にワカメは隠岐最高級品が収獲される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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