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大津久浦
【おおづくうら】


隠岐(おき)郡都万(つま)村にある浦名。北は山岳で囲まれ,南は小湾に臨む。神功皇后が越前国敦賀(つるが)から長門国豊浦に航行の途中,大津久浦に寄港したことが天健金草(あめたけかなかや)神社の社記にあり,また住民の伝承となっている。江戸期には隠岐における代表的な製塩地で,「隠州記」には「大津久浦は,小津久より十五町戌亥の方に有之,人家有て,塩釜壱口塩役百俵也」と記す。釜屋浦・小津久浦などとともに島後(どうご)西南岸の製塩地帯を形成していた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178164