押ケ峠
【おしがたお】

大田(おおだ)市大田町長谷(ながたに)と富山(とみやま)町山中の間にある峠。標高230ｍ。古代から大田郷・川合郷と出雲を結ぶ通路にあり，この峠を越えて刺鹿(さつか)郷山中・神原を経て出雲に入った。またこの峠から分かれて江谷を下り刺鹿に至る山道もあった。室町期，尼子軍勢は，この峠を越えて大田・銀山へ攻め入っている。この峠から，大田の高丸山の山腹を経て大田の町並みに入る円応寺道もあった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7178285