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御墓山
【おはかやま】


能義(のぎ)郡広瀬町東比田南部の山。標高769m。その南方に市原峠(いちはらたわ)がある。飯梨(いいなし)川本流最上部支流の水源となっている。東北方の猿隠(さるがくれ)山(847m)に連なる。伯耆(ほうき)阿毘縁(あびれ)(鳥取県日野郡日南町)との境界をなす。この山は「古事記」に「神さりましし伊邪那美神は出雲の国と伯伎の国との界なる比婆山に葬る」といわれている地点で,伊邪那美尊の御陵伝説地が頂上にある。頂上は瓢型(ひさごがた)で2段になっており,本陵と副陵とがあって,本陵の上部は赤土をもって盛土した形跡がある。また峰伝いに降りた沢が迫(さわがさこ)には大石の蓋のある大古墳もあって,古来この地は神聖な霊地として伝承されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178343