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桂島
【かずらしま】


八束(やつか)郡島根(しまね)町加賀(かか)港頭北西にある島。周囲2km・標高30m。黒松・グミ・ハマヒサカキ・タイトゴメなどの海岸植物に富む。「風土記」に「葛島。周り一里一百一十歩,高さ五丈あり,椿・松・小竹・茅・葦あり」とみえ,「雲陽誌」に「鬘島(加賀五島の1)」と記されているが今は桂島で,いずれも「かずらしま」と読む。港の天然の防波堤。戦国期の末,尼子勝久の再興はならず,元亀2年8月新山城を捨て,出雲における最後の地桂島に拠ったが,毛利の水軍に破れ,隠岐に逃走した。寛政2年松江藩は桂島~櫛島(くししま)(周囲500m・標高28m)間に約300mの防波堤を築き藩港として利用した。昭和38年に大山隠岐国立公園に編入された。島内に展望台・遊歩道・海水浴場などの施設がある。昭和46年7月本土と島を結ぶ神崎橋をかけた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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