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勝日山
【かつひやま】


能義(のぎ)郡広瀬町大字富田(とだ)にある山。勝日山は富田にある月山(がつさん)の古名。「風土記」の加豆比(かずひ)社,「延喜式」の勝日神社とそれぞれの高社・高守神社がその麓と頂上にあった。月山の麓に鎮座されていた勝日神社を現在地に移転するに及んで山の名もともに移った(広瀬町史)。月山頂上に現存の勝日高守社の里宮として現在の字勝日山に勝日神社がまつられていて,富田城築城の際月山上にあった富田八幡宮を勝日山に移し,勝日神社は境内社となったとも伝えている。以上から今は字名は勝日山であるが,山は八幡山と呼んでいる。天文12年大内義隆が富田城へ来攻した時,田子兵庫が陣取った所で,城砦の跡らしいものが残る。西方一帯の台地を,宮尾(みやお)という。天文10年大内義隆が来攻した時,毛利元就の布陣した所でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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