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勝山
【かつやま】


能義(のぎ)郡広瀬町広瀬の北方,石原(いしはら)にある山。石原山・滝山(たきやま)とも称す。標高252m。戦国期永禄年間に,毛利元就が尼子(あまご)の居城,月山(がつさん)富田(とだ)城を攻めるため,この山に陣をとった。月山(183.8m)より高く有利であり,ついに尼子方を降した。その後この地が毛利領となったので,勝山と呼ぶようになった。山頂は平らな斜面になり,槍溝(やりみぞ)や人桝(ひとます)(人をはかる升)などの跡がはっきりと残り,やじりなどの遺物も出土する。近傍の景観がよく,大正10年頃当時の飯梨(いいなし)村が勝山公園として道路の整備や,桜の植栽などにつとめたが,その後開発は進まず,史跡探究に関心をもつ人々の登山を見る程度である。京羅木山(きようらぎさん)(473m)や新城山(300m)と連なる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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