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桂島
【かつらじま】


葛島(かずらじま)ともいう(隠州記)。隠岐(おき)郡西ノ島町の西南端にある島。西ノ島は赤灘(あかなだ)の瀬戸を隔てて知夫里(ちぶり)島に対しているが,この瀬戸の内に大桂島と小桂島がある。貞享4年の「隠州記」浦郷(うらごう)村の条には「赤灘瀬戸の南は知夫里,瀬戸の北は浦の郷や,瀬戸の内に葛島,小葛島とて島二つあり」とある。西ノ島は玄武岩の溶岩流と凝灰岩の互層で構成され,所々に粗面岩が岩脈状に貫入しているが,桂島は玄武岩の溶岩から成っていて,本来は西ノ島と接続していたものであるが,まわりの凝灰岩の軟弱な地層が浸食によって削り去られたので孤立した島となったものである。付近は岩礁が多く,古くから船舶の航行の難所である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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