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亀山
【かめやま】


浜田川が松原湾に注ぐ河口にある山。高さ70m余の独立山。古名を鴨山(かもやま)と呼び柿本人麻呂死去の地ともいわれる。元和5年古田重治がここにあった寺を移して城地とし,亀山と改名した。江戸期248年間の城地となった。慶応2年7月18日長州との戦いに落城。廃藩後陸軍省の所管になっていたが,明治23年2月旧城主に払い下げられた。明治31年7月歩兵第21連隊長竹中安太郎らの主唱により,山頂に戦傷病死者の記念碑が建てられ,東岡をひらいて集会所とした。明治33年5月時の那賀(なか)郡長猪股定重は個人として松平家から1町2反5畝の地を借りて浜田公園とした。大正2年3月一旦返還されたがその後も松平家によって亀山遊園として公開され,その後一部は民有地となり,大部分は浜田市有地になっている。昭和42年5月30日県の史跡指定地になった。NHK浜田放送局,浜田護国神社,浜田市勤労青少年ホームと多くの碑石がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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