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唐谷坂
【からたにざか】


浜田(はまだ)市河内(こうち)町から那賀(なか)郡金城(かなぎ)町大字波佐(はざ)を経て広島県に至る古道。現在浜田川沿いに走る国道186号は明治30年代の新設道で,古くは里道もなく,中世以来唐谷坂が浜田方面と広島県北部を結ぶ文物交易の幹線道であった。河内町の河内橋から柿木(かきのき)山国有林と黒川報徳社の経営林の境を金城町小笹(おざさ)に進み,上来原(かみくるばら)・波佐を経て広島県加計(かけ)町・戸河内(とごうち)町に至る。古くは利用者の多い徒歩道であったが,現在は荒廃している。河内町内には,鯉塚新右衛門の努力による石畳道100mとかつての並木の松3本が現存。そこに,どびん岩という民間信仰の厚い光徳大明神がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178626