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観音滝
【かんのんだき】


邑智(おおち)郡瑞穂(みずほ)町大字市木(いちぎ)の生家(おぶか)地区を流れる滝が谷川にある3段の滝。この滝の古くからの伝承によれば,往古この滝の上に滝が谷鈩(たきがやたたら)があり,ある時,鈩主が鉄2駄を背負ってこの滝を下った者にその鉄を与えるといった。弥五郎という大力を誇る者が名乗り出て挑戦したが,2段目の滝の上で足がすべり,滝壺へ落ちて死んだという。それ以来2段目の滝を弥五郎滝と呼ぶ。観音滝の下方には俵隠しという観音を祀った跡があり,滝の名はこれに由来するか。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178697