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来食池
【きくいのいけ】


「風土記」にみえる池名。「来食池。周り一里一百四十歩あり」とある。「風土記抄」には「未だ其の処を知らず」とあるが,来食は鵠(くぐい),すなわち白鳥の渡来地となっていたので名づいたのであろう。「風土記考証」には「スクモ塚の北布智社より東南一里半ばかりの所にある。今は全く田となり,字を池の内という。コグラウガ池という名から,転じてコグラガ池の名も残っている。十間川を開鑿して後は,この池の水の必要もなくなったから田にしてしまった」とあって,来食をのちコグラウと訓んで今の出雲市下古志(しもごし)町布智にあったことが知られる(風土記参究)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178719