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経塚山
【きょうつかやま】


能義(のぎ)郡広瀬町大字広瀬の市街を中に隔てて月山(がつさん)と向かい合っている西方山塊の一峰。三笠山の西南方に位置する。標高280m。尼子経久の祖父持久が富田(とだ)入城の際,自ら一切経を写して,城の南西鬼門にあたるこの山の頂上に埋め,子孫の永福を祈ったので,この山を経塚山と呼ぶようになった。天文12年大内義隆が月山に来攻した時,陶晴賢(すえはるかた)の立ち寄った所である。頂上には約30m(^2)の平地があり,その中央部に直径6mの円墳があって,小石と川砂の堆積によって形成されている。その頂上には高さ1mの花崗岩に「経墓」と誌した石碑が建てられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178801