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金橋山
【きんばしやま】


隠岐(おき)郡西郷町大字大久(おおく)にある標高180mの山。大久と釜(かま)との境に位置し,山腹は断崖絶壁である。「隠州記」に「金橋権現,魔所の由,自然に笛大鼓の音聞ゆる事有とぞ」とあり,「隠州視聴合紀」には「南の方釜村につづきて金橋という山あり,椎樹峰にありて小社西にあり,人常に詣らず,月明の風清き夜,山静かに海穏やかなる夕,或は笛声,鼓音等聞ゆることあり,里人聞くこと多し,往来の旅人も或は聞くことあり,山の形,樹の立様故ある様に見えたり,恨むらくは何神,何霊なるや其伝を失することを」とある。社域は聖地で,荒ぶる神のいます地として現在も多くの禁忌があり,汚すとたたりがあると信じられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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