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江津浦
【ごうつうら】


江川(ごうのがわ)の河口より嘉久志(かくし)町新川口までの平坦な海岸。往時の「角(つの)の浦」の一部をなす。近世期はイワシ網漁を主とする漁業が盛んであったが,現在は行われていない。このあたり一帯の砂丘地は,宝暦期頃より背後の島の星山麓で行われた砂鉄採集の際の泥砂を水路によって導き沈殿させ,防風林を植え付け開拓した新開地である。安政年間嘉久志と江津の境界近くのイヨガシリに浜田藩によって砲台が設けられた。現在は海岸の浸食が激しく,消波堤・離岸堤を構築して浸食を防止している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178998