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三階山
【さんがいざん】


浜田港背面の高峰。標高378m。古来「さかやま」と呼ばれ,坂山・三下山と書かれた。雅名は三階山(みはしやま)。明治22年この山名にちなみ村名を三階(みはし)村としたが,一般には「さんがいむら」と呼び,山名もこれに従うに至った。山見法航法に頼っていた時代の目標山として往時の航海地図には必ずこの山を載せ,海上に向かって数条の直線を引いていた。野原町から尾根伝いに登り三階町に下る登山道に沿い3社があり,一の権現・二の権現・三の権現と呼んでいた。祭神は日月星の3神,現在は3社を合して三階山神社という。野原からの登山口には垢離掛堂(こりかけどう)があった。昭和初年まで参道の両側には紙製千本のぼりがぎっしりと立てられていた。山腹(三階町地内)に国際電信電話浜田中継所があり,遊歩道を設けて公園化が進められている。浜田市街と日本海の波濤が眼下に見える風光の地。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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