四敷島
【ししきじま】

四舗島とも書く。隠岐(おき)群島島後(どうご)南西部の海岸にある島。隠岐郡都万(つま)村大字津戸に所属。津戸の集落から400m沖に位置し，アルカリ石英粗面岩から成る灰白色の島。「隠州記」に「家村より六町南方にあり，廻り五町余，長さ壱町五十間，横四十六間，深さ三尋，海苔，和布其他海藻多し」と見える。岩礁地帯は隠岐の代表的な採藻採貝漁場で，アワビ・ナマコ・サザエ・ノリの生産が多く，近世には幕府御用の長崎俵物である干アワビ・煎海鼠(いりこ)の生産の中心地であった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7179339