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十膳山
【じゅうぜんやま】


松江市の西端,大野(おおの)町中部の西に位置し,西隣の平田市美野(よしの)町との境界をなす山。標高193.6m。古くは都勢野(つせの)といっていた。「風土記」秋鹿(あきか)郡の条に,「都勢野。郡家の正西一十里二十歩なり。高さ一百一十丈,周り五里なり。樹林(はやし)なし嶺の中に沢あり。周り五十歩あり」とある。奈良期には草地の多い山であったらしい。今も中腹まで,田畑がある。十膳は,「つせの」の転訛といわれるが,不詳。戦国期,この地の地頭大野氏の支族宮倉八郎五郎の居城,十膳山城址がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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