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白鹿山
【しらがやま】


松江市法吉(ほつき)町の北方,北山山脈の真山(しんやま)城址の南に連なる山。白髪山とも書く。標高154m。文明5年尼子氏の部将,松田氏築城の白髪山城があった。戦国末期,中国地方に勢力を伸ばした毛利元就は,尼子氏攻略の前進基地として,永禄5年南方宍道(しんじ)湖岸に洗合(あらわい)城を築く。白鹿城主松田左近将監誠保(まさやす)は,その進撃に備えたが,元就の兵糧攻めの策と水源を断たれついに落城した。現在,城址には空堀・一ノ床・二ノ床・三ノ床・月見御殿等の跡があり,東麓には,松田氏の菩提寺の曹洞宗常福(じようふく)寺がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7179533