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白杭峠
【しらくいとうげ】


益田(ますだ)市西南端,鹿足(かのあし)郡津和野町中山と益田市桂平(かつらひら)町金ケ峠(かながたお)との間にある標高450mの峠。江戸期津和野藩が領有する唯一の漁港飯浦(いいのうら)を結ぶ街道の難所,人形峠・傾城(けいせい)峠・猟師峠・白杭峠と続く峠のうち最も高峻の峠で,街道沿いの津和野藩領民の貢租運搬の道であった。特に幕末,津和野藩は飯浦(いいのうら)に大砲を設置し,黒船見張所を設けるなど藩庁との往来も多かった。大正8年県道津和野~田万川線の全通に伴い,交通路としての役目を失っていった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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