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白島
【しらしま】


隠岐(おき)の旧別府村にある島。西ノ島北岸の耳浦(みみうら)より東の方にある小島。「隠州記」別府村の条に「白島,耳浦より十町東の方,頂上に松生じて,これより壱町北の方に殿島,周り六十間,高さ五間,海苔生ず,この内海は立海立山なり」とある。西ノ島の北岸は断崖絶壁の連続であるが,耳浦付近のみ入江となり,よく北西の風を防いでいる。白島・殿島付近が近世において立海・立山であったということは入会地で,一定の期日のみ洲(す)を立てて共同入漁を許すという地域であったことを示している。白島という名称の島は隠岐郡西郷(さいごう)町大字西村にもあり一般的には西村の白島の方がよく知られている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7179536