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高崎山
【たかさきやま】


隠岐(おき)郡西ノ島町黒木地区の北端にある島前(どうぜん)最高の山。標高495m。地質学的に見ると島前を構成する粗面玄武岩の噴出中心にあたっている。高崎山を頂点として桑の畑山(360m)・一本松山(296m)・松前山(321m)の3支脈が南に向けて延び,東側には松顔山(278m)が支脈を出して物井(ものい)・宇賀(うか)の地形を形成している。北側は日本海の荒波に直面している断崖絶壁で,俗称東国賀海岸となり,東北部の湾入がわずかに夏季の舟付場として利用される程度である。島前を一望に見渡せるところなので軍事上の要地となり,古代以来監視哨として利用され,日露戦争・第2次大戦の時には哨兵が駐在した。付近の山地は隠岐特有の牧畑で,高崎山は仁貝牧畑・大谷牧畑地区にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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