誰笠山
【たがさやま】

城山(じようやま)ともいう。那賀(なか)郡弥栄(やさか)村大字長安本郷(ながやすほんごう)の東方にある山。標高488m。山名は山形が笠を置いたようであるためという。山頂から東は門田(かどた)に属し，他は長安本郷にある。永安氏累代の居城であった矢懸(やかけ)城址がある。弘治３年３月吉川元春に攻められて落城し，城主永安大和守は自刃した。山頂に愛宕神社の小祠があり，明治初年には山上に土塀が残っていたという（長安本郷村誌）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7179806