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高島
【たかしま】


益田(ますだ)市土田町沖合12kmの日本海上に浮かぶ孤島。周囲4km・面積39ha。東に標高117.4m,西に標高80mの2つの山があり,平地はほとんどない。全島輝石安山岩から成り,30~50万年以前に地殻の裂け目に沿って噴出して形成されたという。島は生成以来,激しい海食を受けて断崖となり,容易に人を近づけず,現在は無人島。昭和29年に設けられた高さ10mの無人灯台がある。高島への移住については,「高島由緒記」「雲陽軍実記」に記されている説,茶臼山城水軍逃亡移住説などあるが未詳。中世以来,人々は主として島の南東の日当たりのよい標高40~50mの傾斜地に住み,主として漁業に従事し,その他海藻・貝類を採集し,わずかな平地に麦・甘藷・野菜を栽培した。島の人口の最も多い昭和35年には戸数16戸・人口125人を数えた。飲料水は天水と東端の湧水を利用。その後人口は次第に減少し,遂に昭和50年3月16戸・17世帯が土田浦に移住し,約450年に及ぶ歴史に終止符をうった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7179808