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嵩山
【だけさん】


松江市東部の山。標高326m。東の新庄(しんじよう)・上宇部尾(かみうべお),北は川原(かわはら),南東は朝酌(あさくみ),西は上東川津(かみひがしかわつ)の5か町の境界をなし,北西に熊井(くまい)山,南西に和久羅(わくら)山が続いている。古くは布自枳美高山(ふじきみたけのやま)ともいわれ,「風土記」に「郡家の正南七里二百一十歩なり,高さ二百七十丈,周り一十里なり。烽(とぶひ)あり」と記される。山頂に同書所載の布自伎弥(ふじきみ)の社(やしろ),多気社(たけのやしろ)があり,多気から嵩山の名称が付けられた。烽は,奈良期の出雲5烽の1つで,ここに近世,松江藩主の展望台が置かれた。東に中海(なかのうみ),大山(だいせん)の秀峰,南は中国の連山,西に宍道(しんじ)湖,北は島根半島の山々に接し,日本海も遠望される。宍道湖北山県立自然公園のうち。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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