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畳ケ浦
【たたみがうら】


古くは琴高磯(ことたかいそ)(石見名所集)・床の浦(国分村誌)ともいった。浜田(はまだ)市国分(こくぶ)町の唐鐘(とうがね)の海岸にある浦名。明治5年の浜田地震で隆起した,千畳敷と呼ばれる隆起海床と,20m余の崖から成る。千畳敷は,典型的な隆起海床で国の天然記念物の指定を受けている。地質は砂岩・礫岩・頁岩の3層からなり,海床には貝化石・鯨骨・流木等を核にした球塊がある。千畳敷の近くにある洞穴には穴観音があり,海上安全の守り神として付近の漁業者の信仰を集めている(浜田市誌)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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