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立久恵峡
【たちくえきょう】


出雲市南部神戸(かんど)川上流の安山岩質集塊岩を削り取ってできた峡谷。2kmにわたって両岸に高さ100~150mの石柱や断崖がそそり立つ。奇岩怪石が多く屏風岩・天狗岩などの岩石群が連続する。山岳宗教の修験場で,一時は真言宗の伽藍24坊を数えた。昔から文人墨客の来遊が多く,大町桂月は「山陰の耶馬渓」と激賞した。昭和2年に国の名勝天然記念物に,同39年には県立自然公園に指定された。周辺の植物群落はカシ類を主とした貴重な雑木林であり,市文化財に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7179939