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田ノ原冠山
【たのはらかんざん】


邑智(おおち)郡瑞穂(みずほ)町大字伏谷にある山。標高645m。別称甘南備(かんなび)山。東流する出羽(いずわ)川と角谷川にはさまれ,東西に山稜を伸ばした中山性の山塊である。花崗岩で構成され浸食作用によって大小無数の岩塊に分解し,松・雑木林に覆われた山麓から山腹にわたって石柱状に露見している。北斜面は急傾斜で角谷川に臨むが,南側は400~500mのなだらかな高原状の地貌で,田ノ原・金淵・折渡の窪地を持ち,前輪廻の遺物を思わせる。山麓一帯の原野は昭和45年から県営農地開発事業実施地となり,8億1,600万円の経費を投じ,82.4haの土地を造成している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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