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旅伏山
【たぶしやま】


平田市国富町北方にある山。標高420m余。「風土記」に「多夫志の烽(とぶひ)は,出雲郡家の正北一十三里四十歩なり」とあり,古代烽火台が置かれていた。この烽は,出雲国内の五烽のうち,土椋(とくら)・布自枳美(ふじきみ)の両烽を望み,さらに隠岐の烽を望むことができた。山頂に径20mほどの円形の平地があり,その中央に杭址があって烽址であることが確認されている。また,そこから30mほどのところに烽火台と呼ばれる長径約55m,短径約14mの楕円状の平地があり,烽の職員の館址とされている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7179984