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津井の池
【ついのいけ】


隠岐(おき)郡西郷町津井の日本海沿岸にある池。湾入を礫でふさがれた潟湖(ラグーン)で,男池(おいけ)・女池(めいけ)の2池からなる。東方が男池で,女池との間には中尾山と称する小丘がある。男池は周囲780m,女池は560mで,南側は礫堤である。男池東側の山脚から礫堤にかけて多数の黒曜石を産出し,地学上注目されている。縄文時代の主要な石器としての黒曜石の給源は西日本では阿蘇・豊後姫島・信濃和田峠であるが,山陰地方の縄文遺跡から出土する黒曜石は岩質から見て明らかに隠岐産のものである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180077