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剣山
【つるぎやま】


八束(やつか)郡八雲村大字日吉地内にある小山。西方の神納山(かんなやま)から東方へのびる尾根の先端であったが,近世中間に日吉の切通しが開かれ,ここを意宇(いう)川が流れることになって切断されている。山の頂上に剣神社があって伊弉冉(いざなみ)命ほかを祀る。この山の西肩を伊賦夜(いふや)坂と伝える。「雲陽誌」は「日本書紀」の所伝をひいて,黄泉国(よみのくに)を訪れた伊弉諾(いざなぎ)命をうらんだ伊弉冉命が黄泉津日狭女をして追わしめたので,伊弉諾命がこれに対し剣を拔いたため地名・社名が生じたと説明している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180166