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唐人谷
【とうじんだに】


能義(のぎ)郡広瀬町広瀬の市街地へさしかかる西側の浄土宗誓願(せいがん)寺の上手,京羅木(きようらぎ)山の麓につづく所。当時唐人といえば朝鮮人のことで,この唐人に富田(とだ)城の瓦を焼かせるために住まわせた所である。尼子時代には飯梨(いいなし)川の西岸地帯で,尼子氏は彼らをここに住まわせて,ひそかに軍需品の貿易を行わせていたともいわれている。近年の富田川(飯梨川)床遺跡調査によって出土した陶磁器や古銭なども,このような伝承に光をあてた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180225