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鍋割坂
【なべわりざか】


隠岐(おき)郡都万(つま)村大字那久(なぐ)と油井(ゆい)の境にある坂名。那久側は急傾斜ではないが,油井の池を噴火口とする火口壁の内壁にあたる油井側は断崖絶壁状の急坂である。坂名は,鍋・釜のような鉄製品でも一度落下すると粉砕されるような急坂で,島民が畏怖して付したと伝える。かつては油井・那久間の唯一の交通路であったが,貨物の輸送は困難で,船便に頼っていた。近代になり海岸道路が開通し,ほとんど利用されなくなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180470