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浜山
【はまやま】


出雲市浜町の西端から簸川(ひかわ)郡大社町にまたがる山。標高47m。この山を「風土記抄」「高松村誌」「出雲市の文化財」などは,「風土記」にいう「馬見(まみの)烽(とぶひ)出雲郡家の西北三十二里二百四十歩なり」とある山としているが距離が合わない。この山は一大砂丘で,宝暦年間に井上恵助の植林事業が成功し砂の流れをせきとめ,広大な荒地が開拓された。江戸期は高浜山といわれていたが,植林の後に藩の御立山になった(出雲市誌)。現在は約10万本のみごとな松の老木が浜山をかざり,そのなかに県立浜山運動公園建設がすすめられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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