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匏池
【ひさごいけ】


島根半島の中部,松江市内の西,宍道(しんじ)湖北峰の浜佐陀(はまさだ)町にある池。現在の柄杓(ひしやく)池である。「風土記」島根郡の条に,「匏池。周り一里一百一十歩あり。蒋(まこも)生えり」とある。周囲約730m,面積約4万2,870m(^2)。上・下2池ある。弘化2年松江藩主松平家第9代斉貴(なりよし)の時代に生馬(いくま)川の水を引き,狩猟池として整備した。これが現在の池で,もとの池跡はその西南の水田地帯であるという(風土記参究)。今も季節によって渡り鳥が飛来し禁猟区になっている。ひさごは瓢箪の形からつけられたが,その実が,ひしゃくに使われるので転化して池の名になった。比佐久池,またひしゃくが池ともいい,灌漑用水に利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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