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毘礼振山
【ひれふりやま】


益田(ますだ)市乙子(おとこ)町にある山で,3つの頂が尾根によって結ばれ,南の頂が最も高く,標高358m。西方に望まれる大道山と相対し,市街地からよく望見され,古くから人々に親しまれた山。山名は石見神話では狭姫山といい,佐比売山神社から佐比売山の字を当てる場合もある。またこの山に鎮座する佐比売山神社を蔵王権現とも呼び,地名乙子を冠して乙子権現ともいう。祭神は大山彦命・大山姫命ほか8柱の神々を祀る。神社はもとは山頂にあったが,野火の厄を避け,中腹に遷座した。毘礼振山は古来式内社佐比売山神社鎮座の信仰の山として参拝者が多かったが,最近では頂上の風景がよく,観光地として脚光を浴びている。頂上まで狭小ながら自動車道もでき,公園化も進められ今後の開発が期待されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180980