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布干山
【ふかんざん】


「ぬのほしやま」とも呼ぶ。邑智(おおち)郡の旧市木村と旧矢上村の村界をなす山。標高780m。山名は阿波忌部(あわいんべ)族入植にちなむと考えられる。この山の北寄りの下った所に,大神城と呼ぶ山があり,ここに忌部族の主神を祀った椙尾(すぎお)神社が鎮座していたという洞窟がある。椙尾社は現在八幡宮を合祀して椙尾八幡宮となっている。この山にも山姥(やまんば)が住んでいたという伝説があり,頂上近くの樹の枝に「山姥のはたせ」という地衣類のサルオガセが自生している。なお古代は神体山として祀っていたように思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181021