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二ツ山
【ふたつやま】


邑智(おおち)郡瑞穂(みずほ)町大宇鱒淵(ますぶち)にある山。標高530.8m。中国脊梁山地の山麓部が河川の浸食作用によって,500m前後の等高性の山塊が峠をはさんで孤立し,出羽(いずわ)川低地帯の両側にほぼ東西方向に連続しているが,これらの山塊にはそれぞれ中世の山城城址がある。二ツ山もその1つであり,城跡に立てば出羽川上流部の穀倉地帯を一望できる。貞応2年,富永朝祐の築城で,石見国において益田(ますだ)城に次ぐ諸条件を備えた典型的な古城址である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181077