武嶺山
【ぶりやま】
安来(やすぎ)市赤江町の宮中川にある高さ43.8mの丘陵。昔は鰤山とも書く。この山周辺で鰤(ぶり)がとれたので,ぶり山と呼ぶようになったと伝える。「風土記」の時代は,東北の権現山が羽島(はしま)と呼ぶ島であったから,この山周辺まで入海であったことを語るものであろう。西麓に田植神事で有名な古社,赤江八幡宮が鎮座している。北方に一名多胡(たこ)山と呼ばれる古城山(約13m)が孤立し,頂上は平坦で松樹生じ,その北西に分銅山(寺山)があって東北麓に曹洞宗江陵山法雲寺がある。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7181104 |