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星神島
【ほしのかみじま】


隠岐(おき)郡西ノ島町大字宇賀(うか)にある島。宇賀の北方の海中にある。「隠州記」に「星の神島,高さ四十六間,周り百六十間,雨を祈り風を祈る神也,行離の磯より三十町北の方沖に在り,古来は此島に隼(はやぶさ)の巣所有,今は冠島に巣也。大森や二胯(ふたまた)島に冠(かぶり)きてあらたにおがむ星の神島 所に云伝る歌也。大森は津戸,二胯は海士(あま),冠島,星神は宇賀也,読人知らず」とある。島前(どうぜん)と島後(どうご)の間にある岩石島で,帆船時代には航海の安全を祈る神として船乗りの信仰が厚く,旱魃の時の雨乞の神であった。現在は国の天然記念物に指定されているオオミズナギドリの生息地として,保護区域になっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181138